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東洋大学

国際シンポジウム 「村上春樹のRealとFuture ― 表象文化研究の視点から」

2018.02.23

【開催趣旨】 

東洋大学では、2018年1月20・21日に文学部国際文化コミュニケーション学科開設記念の国際シンポジウムとして、「日本・ヨーロッパ・台湾における文化コミュニケーションおよび日本文化表象研究」&「海外への日本語・日本文化発信を担う人材育成を考える」を開催した。今回の3月の国際シンポジウムは、その関連事業として、本学海外協定校ストラスブール大学および国際交流基金との共催で、フランス(ストラスブール、パリ)で開催するものである。

現在、フランスにおける現代日本文化理解の中心的なテーマとしては、映画、翻訳、サブカルチャー(大衆文化)があげられる。そしてまた、近年では2011年3月11日の東日本大震災および福島原発事故をめぐる関心も非常に高く、「震災・原発後文学」というテーマを上げることができる。

本事業では、第一Partとして、2018年3月15・16日の2日間、ストラスブール大学において国際シンポジウムを開催する。村上春樹の文学に関する研究発表を、映画、翻訳、文化コミュニケーション、物語、文学教育といったテーマを立てて展開する。その中で村上春樹文学における映画との親和性、表現の映像性・再現性という問題、村上作品の他言語への翻訳における表象変換の特徴、異文化コミュニケーションという視点からの問題、物語の中で描かれる死、暴力、恋愛、そして村上春樹の文学を大学や教育機関で教材とすることにおける文学教育の可能性など、現在の日本・フランス双方の文学文化研究における新しい課題についての研究発表および討論を展開する。

今回のシンポジウムは、東洋大学と、本学の海外協定校であるストラスブール大学との研究教育交流を一層深め、さらにはフランスにおける村上春樹研究を体系化し日本文化理解を促進する意義がある。

 第二Partとして、3月17日にパリ日本文化会館でもシンポジウムを開催する。ここではストラスブール大学でのシンポジウムを受けて、「映画」に焦点を絞ってさらに村上春樹文学について議論と展開する。パリという開催都市の立地条件から、パリ在住の多くの日本研究者や一般の文学・映画愛好者も参加することが予想され、フランスにおける日本文化研究のすそ野を拡大していくうえでも意義があると考える。途中、村上春樹原作(「4月のある晴れた朝に100%の女の子と出会うことについて」)、山川直人監督・脚本の短編映画「100%の女の子」(1982年)を上映する。

 このシンポジウム開催が、学術的な日仏の研究交流を活発化し、よりグローバルな日本文学文化研究へと発展する端緒を開くことになれば幸いである。

(東洋大学文学部国際文化コミュニケーション学科 石田仁志)

詳細は東洋大学HPをご覧ください。