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創価大学

国際仏教学高等研究所所長の辛嶋静志教授がカリフォルニア大学バークレー校で講義をしました

大学連携

研究

2019.05.27

本学国際仏教学高等研究所所長の辛嶋静志教授がカリフォルニア大学バークレー校の仏教研究センターの沼田講座客員教授として招聘され、同校の大学院生らに講義しました。


講義は「大衆部と『法華経』」というテーマで、本年2月21日から5月2日の約2ヵ月半にわたって、週2回ずつ開講されました。具体的には、大衆部の仏伝《マハーヴァストゥ》新校訂本(国際仏教学高等研究所から3月に出版)と『法華経』中央アジア出土梵本を講読し、さらに、「誰が『法華経』を作ったか」「『法華経』における乗と智慧」「『法華経』の韻律」「観音Avalokitasvaraについて」「アジタと弥勒」「大衆部と大乗仏教」などについて述べ、大乗仏教の母胎は大衆部であることを一連の講読と講義で明らかにしました。


今回の海外での講義を終え、辛嶋教授は次のように述べました。

 

辛嶋静志教授のコメント

週2回の授業の合間を縫って、バークレー校(4/4; 「観世音と観自在、無量光と無量寿、独覚と縁覚:大乗梵語仏典の作成者たちによるガンダーラ仏教誤解」)の他、サンタバーバラ校(4/12; 「インド・中国の文化交流の橋としての仏教」)、ロサンゼルス校(4/15; 「大乗梵語仏典の作成者たちによるガンダーラ仏教誤解」)、スタンフォード大学(4/25; 「インド・中国の文化交流の橋としての仏教」)で公開講演もしました。

 

その内、スタンフォード大学で講演したビデオがYoutubeで公開されています。仏教という橋を使って、インドの文化が中国へ、さらに中国から、東アジア全域に広がっていったいう話をしました。たとえば、「過去」「現在」「未来」「世界」「真理」などの言葉はインド語の翻訳です。さらに中国の言語学も梵語の影響で発生しました。また、日本語の五十音「あかさたな」は梵語の順序に習ったものです。ハングル文字もインド文字と関係があります。講演の後半は、釈尊の頭上にかける「傘」を意味するインド語「チャットラ」が漢語で「刹」(名刹など)と音写され、それが朝鮮語で「チョル」になり、さらに日本語で「てら」(寺)となったことを話しました。この言葉が、インドから日本におよぶ文化交流の軌跡を象徴しています。

 

 

スタンフォード大学でも、UCLA、UC Berkeleyでも、いかに国際仏教学高等研究所の出版物が優れているかを紹介してくださいました。仏教学の権威の一人Schopen先生(UCLA)は、仏教研年報は、いま世界最高であるとまで誉めてくれました。カリフォルニアの大学・研究機関の仏教研究の状況を理解し、研究者との交流も深め、信頼の絆を深めることができました。