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核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)ベアトリス・フィン事務局長によるオンライン講演会を開催しました

教育

2020.10.28

第50回創大祭・第36回白鳥祭の特別企画として、10月11日(日)に2017 年のノーベル平和賞を受賞した非政府組織「核兵器廃絶国際キャンペーン」(以下、ICAN)のベアトリス・フィン事務局長による講演会をオンラインで開催しました。


ICAN は2007 年にIPPNW(核戦争防止国際医師会議)を母体として設立され、核兵器禁止条約の制定を目指し、各国政府への交渉開始をはじめ、全世界的なキャンペーンを展開しています。今回の講演会では、フィン事務局長に「核兵器廃絶に向けた取り組みや今後の展望」、「青年世代に期待すること」等をテーマにご講演いただきました。

冒頭、創大祭女子実行委員長の田川さくらさんが「今年は原爆が投下されてより75年。まさに今が日本において平和のうねりを起こしていくタイミング」と呼びかけ、平和追求に何ができるのかを考えるきっかけにしたいと挨拶しました。


続いて、フィン事務局長が登壇し、核保有国9ヵ国の現状とICANが核兵器廃絶に向けて、市民教育、政策提言、そして、兵器産業への融資を取りやめるために、どのように行動しているのかなど言及しました。そして、「一人では世界を変えることができない。しかし、市民の集団行動が変化をもたらします。一つのコミュニティは世界を変えることができるのです。私たちICANは世界中からパートナーを動員して、クリエイティブに物事を変えていく、また、組織していくことを模索して行動しています」と述べ、核兵器の非合法性の確立に、世界中の若い人の力とソーシャルメディア、写真、アート、映画、舞台などの文化的側面のクリエイティビティが必要であると訴えられました。

その後、本学学生らから「核兵器を経験していない若い世代がどのように核兵器を理解し、平和の文化を創出していくべきか」「日本の安全保障は米国の核に頼らざるを得ないという意見についてどのように考えるか」「核保有国が核兵器禁止条約(TPNW)に批准するための方途について」などの質問が寄せられ、活発な意見交換が行われました。


最後に馬場善久学長が登壇し、「本日のフィン事務局長のご講演は、次世代を担う学生のみならず私ども一人ひとりが平和への行動を実践するうえで大きな示唆と啓発を与えてくれたものと確信します」と述べました。

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