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広島大学

「広島大学原爆死没者追悼式」を挙行しました

2023.09.20

広島大学は、8月6日、原爆死没者追悼式を執り行いました。同式典は、本学に包括された旧制諸学校の教職員、学生、生徒および児童で、在職中または在学中、広島に投下された原子爆弾により被爆し、その後亡くなった人たちの霊を慰めるもので、広島大学東千田キャンパス内にある「広島大学原爆死没者追悼之碑」前で毎年実施しています。

 今年の夏は例年になく暑く、熱中症なども懸念されるため、ご遺族や関係者の皆様の健康と安全に十分配慮した形で行い、遺族や大学関係者ら約40人が参列しました。

 最初に越智光夫学長と遺族代表が、新たに確認された死没者20人(うち、8人は留学生および南方特別留学生)を書き加えた、死没者2,080人の名前を記した原爆死没者名簿を奉納した後、参列者は1分間の黙とうをささげました。続いて、越智学長が追悼の辞で「この度は、広島市の原爆死没者名簿においても、中国・モンゴルからの留学生や、マレーシアやインドネシアなどからの南方特別留学生について、本学がご遺族に代わり、登載を広島市に申し出、受理されました。こういった取り組みは、初めてとなります」と述べた上で「これからも平和のために何ができるか考え続け、100年後にも広島大学は『平和を希求する大学』としての使命を担い続けていきます」と御霊に語りかけました。その後、参列者は追悼之碑に献花・献水し、原爆死没者の御霊を慰めました。閉式後、追悼之碑に隣接する「原爆死没者遺骨埋葬の地碑」にも献花・献水しました。

 その後、大学関係者は、広島市佐伯区の光禅寺において、マレーシアから広島大学に留学している学生および関係者とともに、本学前身校の一つである広島文理科大学在籍時に被爆死した同国出身の南方特別留学生ニック・ユソフ氏を墓前供養し、哀悼の意を表しました