
構想の概要
本学は、1876年の札幌農学校創設以来、「フロンティア精神」、「国際性の涵養」、「全人教育」及び「実学の重視」という四つの基本理念を建学の精神として掲げ、その実現を向けての歩みを着実に進めてきました。
2014年3月、本学は、「世界の課題解決に貢献する北海道大学」に向けて、北海道大学創基150年に向けた近未来戦略(近未来戦略150)を策定しました。「Hokkaidoユニバーサルキャンパス・イニシアチブ(HUCI)」構想は、この「近未来戦略150」の中核となる実行計画のひとつであり、複合的かつ全学的な「1-4-4改革プラン」をベースとして、国際的・組織的・社会的なネットワークを活用した「世界の課題解決に貢献する人材」の育成を目指すとともに、国際通用性の向上と国際競争力の強化を推進します。
〈 世界の課題解決に貢献する人材育成 〉
本学の強みや伝統・特色を生かした、新たな国際的な教育プログラムにより、「質」の高い教育を提供し、フロンティア精神を持ち「高邁な大志(lofty ambition)」あるグローバル人材の育成を目指します。
〈 "NITOBE教育システム"による先進的教育の実施 〉
リーダーシップを発揮して世界に貢献できるグローバル⼈材を育成するため、学部生と⼤学院生(修士課程及び専門職学位課程)を対象とした"新渡⼾カレッジ"を、6年一貫の特別教育プログラムとして提供しています。本プログラムの運営には、国際経験豊富な本学同窓生が深く関わり、現役生の成⻑を⽀えています。
〈 "Hokkaidoサマー・インスティテュート"&"海外ラーニング・サテライト" 〉
海外の大学等と協働して、北海道でプログラムを提供するのが"Hokkaidoサマー・インスティテュート"、海外でプログラムを提供するのが"海外ラーニング・サテライト"です。海外の大学の学生と北海道大学の学生が一緒に、北海道そして世界の各地で学べるよう、様々な科目を用意しています。
〈 最先端の研究をベースにした"国際大学院"群 〉
平成29年4月、スタンフォード大学(米国)と連携し、理工学の発展を医学に応用する"医理工学院"、メルボルン大学(オーストラリア)等と連携し、世界の感染症の制圧に貢献する"国際感染症学院"、カリフォルニア大学デービス校(米国)等と連携し、地球規模の食糧問題を解決する"国際食資源学院"の、3つの国際大学院を設置しました。また、平成30年4月には、ソフトマター研究で世界的にリードできる国際的な人材を養成する"ソフトマター専攻"を設置しました。これらの国際大学院では、総長直轄の教育研究組織である国際連携研究教育局(GI-CoRE)に置かれている、グローバルステーションにおける国際連携研究・教育の成果を、大学院教育へと発展させていきます。
〈 外国人留学生を対象とした教育プログラム 〉
理系の学⼠・修⼠課程英語教育プログラムである“IntegratedScience Program(ISP)”は、国際的に活躍するために必要な専門的能⼒及びリーダーとしての資質を備えた研究者・技術者の育成を⽬的としています。
⽇本語教育及び英語・⽇本語によるバイリンガルの学⼠課程プログラムである“現代⽇本学プログラム課程(MJSP)”では、歴史,⽂化,社会,制度の4つの学問分野を通じた⽇本学研究を⾏ない、⽇本社会に対する優れた⾒識を有し⽇本のよきパートナーとして活躍する教養豊かなグローバル⼈材の育成を⽬標としています。