北海道大学

「しなやかなタフポリマー」による革新的コンセプトカー "I toP" を一般公開

2018.11.28

本学及び科学技術振興機構(JST)は,内閣府総合科学技術・イノベーション会議が主導する革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の一つ「超薄膜化・強靭化『しなやかなタフポリマー』の実現」(伊藤耕三プログラム・マネージャー,以下「本プログラム」)で創出した新素材「しなやかなタフポリマー」を随所に活用した電気自動車(EV)の革新的コンセプトカー,"I toP(Iron to Polymer,アイトップ)"を11月16日(金)~18日(日)の3日間,総合博物館前で一般公開しました。

 

 この新素材は,自動車を始めとする輸送機器の構造材や構成部品に用いることにより,軽量性・機能性・安全性・信頼性を飛躍的に向上させる可能性を有しています。今回製作したコンセプトカーは,これらの可能性を検証するために新素材をふんだんに活用し,その効果を具現化しています。新素材には,本プログラムに参画する北海道大学大学院先端生命科学研究院の龔 剣萍(ぐん ちぇんぴん)教授並びに黒川孝幸教授らが提唱してきたダブルネットワーク構造を取り入れた高強度・低燃費タイヤ(株式会社ブリヂストン開発)も含まれています。

 11月17日(土)には,報道関係者を対象とした式典・試乗会も開催されました。式典では,名和総長から「このような革新的な取組が,我が国の科学技術の一層の発展に結びつくことを祈念する」と祝辞が述べられました。

 I toPに試乗した報道関係者からは,その性能やデザインに対し,驚きの声が上がっていました。美しい秋のキャンパスを背景に,革新的な研究成果を味わって頂ける一日となりました。

 

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