第4回「IUJむすびばカレッジ」を開催いたします
学生向け
一般向け
2023.04.12
2023年1月より新たに開始した「IUJむすびばカレッジ」の第4回講演のお知らせです。
「IUJむすびばカレッジ」とは...
国際大学の教員が自身の研究・教育分野の視点から地域のみなさまの生活に身近なトピックを取り上げ講話いたします。対話を通じて市民のみなさまに国際大学の教員や学生、研究分野等についてさらに知っていただくための交流の場を創出することを企図しています。相互の交流の機会を通して、国際理解や「内なる国際化」にも繋げていけることを期待しています。
【第4回】
日時:2023年4月15日(土)15:30-17:00(15:30開場)
会場:南魚沼市事業創発拠点MUSUBI-BA
費用:無料
申込:事前登録制(くわしくはウェブサイトをご覧ください)
テーマ:『 東 欧 か ら 見 た 冷 戦 後 の ロ シ ア: ア イ デ ン テ ィ テ ィ の 変 化 と 国 家 ・ 国 民 関 係 』
スピーカー:マチケナイナ・ヴィダ講師
概要:去年、ロシアがウクライナを侵攻したのは極めて衝撃的な行動でした。ロシアが、なぜ、そのような挙に出た
のか――その背景を理解するためには、冷戦の終結以降、ロシアの大国認識にどのような変化があったのか、国
家・社会関係はどのように変化したのかを理解する必要があります。
冷戦後、東西のイデオロギー闘争は完全に終わり、戦争の歴史も終わったと予測する人もいました。 それに伴
い、ソ連から自由世界を守るための軍事同盟は時代遅れになり、変わって貿易などの経済関係が国際関係を決定
づけるのだと西側諸国では思われるようになりました。しかし、その一方で、 1990 年代前半にロシアが西側
民主主義世界への統合を試みているなかで、中・東欧の国々は実はNATO への加盟を目指していました。ソ連崩
壊後も、大国に隣接しているという微妙な地理的位置を認識していたからです。つまり戦争の歴史が長い東欧か
ら見ると、冷戦後のロシアが大国認識を失ったのはほんの短い間のことにすぎず、ソ連崩壊後も脅威が残ってい
たということです。そして、その脅威の根源は、ロシアの政治エリートの認識、そして、ロシアにおける国家・
社会関係にあります。今回のむすびばカレッジではこのようなことについて皆さんと話し合いたいと思います。
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国際大学
スーパーグローバル大学推進・地域連携室
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