京都工芸繊維大学 Holistic Textile Summer School 2017を開講しました

2017.08.03

平成29年7月5日~12日まで繊維分野の短期招へいプログラム京都工芸繊維大学 Holistic Textile Summer School 2017が本学繊維科学センター主催で開催されました。繊維研究における伝統を持つ本学の国際的なネットワークを活かし、東華大学(中国)、香港理工大学(香港)、嶺南大学(韓国)、チュラロンコン大学(タイ)、マラヤ大学(マレーシア)、ヘルワン大学(エジプト)パムッカレ大学(トルコ)、カタロニア工科大学(スペイン)の計8大学から合計31名の学生が参加しました。

 プログラムでは、本学の繊維学系や応用生物学系の教員による講義や研究室見学を行い、本学が誇る繊維研究の幅広い分野が紹介されました。また、京絞りや風呂敷について体験的に学び、京都における繊維産業の広がりと文化を学んだほか、株式会社川島織物セルコンを訪問し、大がかりな緞帳作製の現場見学と日本の近代化と繊維産業発展の歴史等について学ぶ機会が設けられました。

 最終日には、参加学生がそれぞれ、自国の繊維技術と産業において日本とどのようなコラボレーションが可能かを発表しました。今回のプログラムでの学修内容を踏まえた上で、日本の繊維技術の各国の民族衣装へ応用や、環境問題への解決策としての活用等、それぞれの国の事情を反映した様々な提案がなされました。

 参加学生は、多様な国籍からなる学生同士でのディスカッションに真剣に取り組み、また、学術面のみならず、日本の文化も大いに楽しみました。また、日本への留学意欲が高まったという声も多く聞かれました。この事業を通じて、連携大学とのパートナーシップがより深まり、学生交流が一層活発となることが期待されます。

 

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