
構想の概要
国内外の工学研究、産業、教育に関わる一線級の研究者、企業人、技術者が、京都工芸繊維大学に集い、イノベーションの創発や世界的ネットワークの「ASIAN HUB」を形成するとともに、あらゆる国の産業基盤と地域社会のグローバル化を支えるリーダーシップを備えた国際的高度技術者 「TECH LEADER」を養成する中核的工科大学となることを目指します。
構想の軸となる2つの目標
「TECH LEADER」の養成
グローバル化を牽引する人材として活躍するためには、専門分野の知識・技能に加えて、積極性・コミュニケーション力・統率力といった「リーダーシップ」、自己のオリジナリティのよりどころとなる「日本人としてのアイデンティティ」、「外国語の運用能力」の3つの能力を更に成長させなければなりません。本構想では、これらの能力を併せ持つ人材を「TECH LEADER」と定義し、育成すべき人材像として掲げます。
「ASIAN HUB」の形成
本学の強み・特色として「デザイン・建築」「繊維材料・高分子」「グリーンイノベーション」の3つの分野において戦略的なグローバル化を図っています。本構想では、大学としてのグローバル化戦略をさらに促進し、事業が終了する2024年にはこの分野において本学がアジア全体の中でのトップ大学として世界から注目され、当該分野の世界的研究ネットワークにおけるアジアのハブとなることを目指します。
OBJECTIVE1
タイ王国チェンマイ大学とのジョイントディグリープログラムの実施
OBJECTIVE2
英語鍛え上げプログラムの実施により、学生のTOEIC®スコア730点以上取得者を学部卒業時に50%、大学院卒業時に80%達成を目指します。
OBJECTIVE3
TECH LEADERs(専門性、リーダーシップ、外国語運用能力、文化的アイデンティティを備えた人材)を養成する授業の実施
OBJECTIVE4
グローバルインターンシップ等を実施し、大学院生の留学経験者割合40%を目指します。
OBJECTIVE5
外国語のみで卒業できるグローバルコースの充実を図ります。
OBJECTIVE6
学生の流動性を向上させるため、学士3年・修士3年の6年一貫教育を実施し、クォーター制を充実させます。
OBJECTIVE1
海外教員派遣事業を実施し、英語による教育力向上および海外大学等との連携強化を図ります。
OBJECTIVE2
海外一線級研究者ユニットを招致し、合同ワークショップ等の開催により、世界最先端の研究成果に触れる教育機会を提供します。
OBJECTIVE3
事務職員の国際高度化に向けた取組を推進し、職員の3割がTOEIC®スコア730点以上を有することを目指します。
OBJECTIVE1
外国人留学生と日本人学生が交流する空間「グローバルコモンズ(多言語・多文化学習がコンセプトの解放型学習エリア)」の設置および活動
OBJECTIVE2
知的資源を地域社会に還元するため、世界一線級の研究者、本学教員、地域企業等との人材交流の空間「TECH SALON」の設置および活動
OBJECTIVE3
海外拠点の設置
(写真:チェンマイ大学内本学オフィス)