京都工芸繊維大学

ヴィトラ・デザイン・ミュージアムでの展覧会「Food Shaping Kyoto」が Red Dot Award 2020 を受賞しました

2021.01.12

KYOTO Design Lab[D-lab]が2019年6月にドイツのヴィトラ・デザイン・ミュージアムで開催した展覧会「Food Shaping Kyoto」
の展示デザインが、国際的なデザインアワード Red Dot Award 2020 ブランド&コミュニケーション・デザイン部門で入賞しました。

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Red Dot Awardについて

Red Dot Award は、毎年18,000点以上の応募がある、1955年からつづく世界最大級のデザインコンペティションです。デザイン分野の多様性を
専門的に評価するために、3部門「プロダクトデザイン」「ブランド&コミュニケーションデザイン」「デザインコンセプト」に分かれています。

2020年、ブランド&コミュニケーションデザイン部門には50か国から合計6,992件のエントリーがあり、24名の国際的な審査員がオンラインで審査しました。デザインの質の高さ、創造的な成果などの側面から評価された909件のプロジェクトが表彰されました。
受賞者はオンライン展覧会の形式で発表されるほか、受賞者が一覧できるRed Dot Award 2020 Yearbook に掲載されます。

Food Shaping Kyoto について

都市は、文化や生産・消費に至る食の循環によってどのようにかたちづくられてきたか?「Food Shaping Kyoto」は、都市と食の関係を都市構造と食文化を横断する6つのキーワード──生産、水、市場、流通、都市形態学、祇園祭──で読み解き、建築や料理の模型、錦市場で使用されている道具、リサーチの成果をあらわした図・写真・映像など、D-labが京の台所・錦市場の協力を得て2015年から続けてきたリサーチの成果に基づいて構成された400点以上の資料によって描き出した展覧会です。

都市リサーチを紹介するテーブル、リサーチで収集したオブジェクトのライブラリータワー、京都の食文化を担う市場などの様子を表現した360度映像、京都の伝統食材とマーケットの装飾をイメージさせる天井インスタレーションなどを、バックミンスター・フラー・ドームの特徴的な円形の空間と食の円環の様相をリンクさせデザインし、来場者が京都への没入感を感じられるような空間体験により、都市を体験する新しい展示デザインを提案しました。

photo by Tomomi Takano