岡山大学

「SDGsサイエンスカフェ(第2回)」を津山市内で開催

2018.12.27

 本学研究推進産学官連携機構は12月16日、「SDGsサイエンスカフェ(第2回)」を津山市内で開催しました。SDGsサイエンスカフェは、従来のサイエンスカフェとは趣向を変え、SDGs(持続可能な開発目標)の観点から科学について考えるとともに、研究者・専門家と一般市民とのディスカッションの要素を強くした新たな取り組みです。
8196_image_1.jpg SDGsサイエンスカフェとして2回目の開催となる今回は、旧美作国3市5町2村および津山商工会議所との包括連携協定に基づく「岡大=美作国プロジェクト」の一環として、これらの市町村の高校生を対象に開催しました。
 今回のテーマは「2030年の仕事論」で、SDGsの17の達成目標のうちの1つ「8 働きがいも経済成長も」をベースとして、講演やディスカッションを実施。高校生や地元の関係者ら約50人が参加しました。
 第1部では、本学大学院ヘルスシステム統合科学研究科の五福明夫教授が「AI技術の発展について」と題し講演。現在、AI研究としてどのようなことが行われているのか、将来はどのような分野に応用されていくのか、などについて説明がありました。次に、同研究科の吉葉恭行教授が「科学技術の歴史と仕事の変化」をテーマに講演を行い、科学技術史の観点から、「仕事」や「職業」がこれまでどのように変わってきて、今後どのように変わっていくのか、などについて説明しました。
 第2部では、高校生が、自らが大事にしたい価値観について見つめ直すためのワークショップを実施しました。本学の青尾謙副理事が企画の意図などを説明した後、一般社団法人上山集楽/大芦高原キャンプ場管理人/美作市地おこし協力隊の三宅康太氏から、棚田の再生やキャンプ場の運営など、現在取り組んでいる仕事の内容や、これまでの経験について講演がありました。第1部・第2部の講演者に、自らの価値観と人生における選択について語ってもらい、高校生にはそれらを踏まえ、自分が大事にしたい価値観は何かを考え、周りと共有しました。
 高校生からは、「自分自身のことについて考えるよい機会になった」、「社会に出てからも勉強することは大切だと学べた」、「自分のなかで新しい考えが生まれた」などの感想が寄せられました。
 最後に、参加者と講演者が交流する時間を設け、参加者は「カフェ」として提供された飲み物を手に、講演者や関係者に質問したり話を聞くなどして、研究(サイエンス)への関心を深めました。

●参考:作州地域10市町村および津山商工会議所と包括的連携・協力に関する協定を締結

SDGsサイエンスカフェ(第1回):「海の未来を科学の目から考える」

 


【本件問い合わせ先】
 岡山大学研究推進産学官連携機構(TEL:086-251-7112)

 

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