岡山大学

夏季集中講義「リミッターをかけない表現者 高畑勲の創作」をオンライン開催

2020.08.17

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 8月9、10日に大学院教育学研究科寄付講座「国吉康雄記念・美術教育研究と地域創生講座」(国吉講座)による夏季集中講義「リミッターをかけない表現者 高畑勲の創作」をオンラインで開催しました。
 本講義は、岡山県立美術館で開催中の「高畑勲展 日本アニメーションに遺したもの」に合わせて開講。本学の学生34人が参加し、岡山県出身の映画監督・アニメーション演出家である高畑勲氏の作品やその制作過程を、制作者側の視点やコロナ禍の今を考えながら紐解きました。
 講師は、東京で映画製作に長年携わってきた同講座の才士真司准教授を中心に、映像作家の佐々木紳非常勤講師、近代日本の美術教育史の研究者である赤木里香子教授が担当。オンラインシステムの管理は伊藤駿助教が担当しました。
 講義では、"問いを立て、深堀りすること"を繰り返し実践。1988年に2本同時上映された高畑勲監督の「火垂るの墓」、宮崎駿監督の「となりのトトロ」について、ポスターや作品のストーリー、主人公の表情や声、視線などの演出を比較しつつ、2作品が同時上映された意義を考えたほか、赤木教授、佐々木非常勤講師の講義では、高畑作品の背景画の変遷から、高畑氏のphilosophyを読み解きました。また、グループディスカッションでは、ビデオ会議システム「zoom」とホワイトボードプラットフォーム「miro」を活用し、キャッチコピーを考えるなど、クリエイティブな授業が展開されました。
 才士准教授は、「探求の先を広げ、可能性の選択肢を増やす時間を提供できればと、本講義の準備を進めてきた。作品の奥行を考えることで、時代を知り、繋がりを知ることができる。答えが見えなくても、問いを立て続けてほしい」とコメント。講義中、学生からはリアルタイムで感想や質問が寄せられ「余白によって創造の余地が広がることに気づいた」「イラストのタッチから登場人物の感情が読み取れる」「2日間とても充実していた。泊まり込みで参加したい」「コロナ禍の授業で一番人の温かさを感じた授業だった」といった感想が挙げられました。
 同講座では、4月からオンラインシステムの構築・運用・改善に取り組んできました。今回の講義アンケートの意見・感想をもとに、オンライン講義の在り方、可能性をさらに追求していきます。

【本件問い合わせ先】
 大学院教育学研究科《国吉康雄記念・美術教育研究と地域創生講座》 助教 伊藤 駿 (Tel 086-289-5807)

 

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