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岡山大学

第8回「岡山リビングラボ」オープンイノベーションプログラム「将来住み替えを検討しているシニア層にとって魅力ある住環境サービス」を開催

2020.11.16

9780_image_1.jpg 本学は全学を挙げて研究力強化・産学共創に力を入れています。本学のオープンイノベーションの強化推進の取組のひとつとして、「岡山リビングラボ」(企画運営担当:志水武史本学大学院ヘルスシステム統合科学研究科特任准教授)の取組を実施しており、第8回オープンイノベーションプログラム(O2IP)を11月5日、web形式で岡山リビングラボとおかやまスタートアップ支援拠点運営委員会(ももスタ)主催、岡山大学オープンイノベーション機構、積水ハウス株式会社共催で開催しました。
 O2IPは、地域内外の企業、自治体や大学の関係者、地域住民など多様な参加者がヘルスケア/生活関連分野のテーマについて自由に討議し、革新的なサービス・商品のアイデア等を創出することを目指したプログラムです。今回は8回目となり、積水ハウス(株)から提示された「将来住み替えを検討しているシニア層にとって魅力ある住環境サービス」をテーマに開催しました。
 新型コロナウイルスの感染拡大に伴ってテレワークや在宅勤務が広がり、従来のように毎日職場に出勤するワークスタイルや、職場に近いことが重要な要素であった9780_image_2.jpg住宅選びも大きく変わろうとしています。また、「高年齢者雇用安定法」の改正により、令和3年から企業に対し従業員を70歳まで雇用することが推奨されており、高齢になっても働き続ける人がさらに増えることが予想されます。こうした状況を踏まえると、今後のシニア世代においては、働きながら自身の価値観にあった地域・住宅に住み替えるという選択も検討する必要があります。現状、国や地域においては、(移住先の)地域社会において健康でアクティブな生活を送るとともに、医療介護が必要な時には継続的なケアを受けることができるような地域・拠点づくり(「日本版CCRC 構想」)を進めています。
 将来住み替えを検討しているシニア層にとっては、住宅設備のハード面だけではなく、自身の価値観・ニーズに合致した魅力ある住環境サービス(ソフト面)も重要な視点になってきます。一方の供給側である住宅関連産業の事業者においてもハード関連商品の充実だけでなく、ハードに組み合わせるソフトサービスの充実を図る必要が出てきます。
 今回、国内大手の住宅メーカーである積水ハウス(株)の住まい・まちづくりの取組みをベースに、プログラム参加者が持つさまざまなアイデアやシーズを組み合わせることで、先進的なヘルスケア/生活関連サービス・商品の創出を目指して開催されました。
 会では共催企業のプレゼンターとして、積水ハウス(株)CRE事業部医療・介護事業推進室の天野武部長、佐藤哲課長が講演。積水ハウスの人生100年時代を念頭に置いた今後の地域拠点づくり、街づくりに向けた取り組みについて話題を提供しました。その後、グループでのディスカッションを行い、事業アイデアなどが発表されました。会の企画運営担当である志水准教授は「シニアの住み替えは郊外から都心、都心から郊外へという大きな2つのパターンがあり、それぞれメリット・デメリットが生じる。デメリットの解消や新たな価値の創出に向けたアイデア検討が必要」とコメント。今後、オープンイノベーションをもとに地域から産学共創などを加速させるとともに、新たなイノベーションを創出させる取り組みを活性化させていきます。
 なお次回の第9回は「ヘルスリテラシーの向上につながる健康教育サービス」と題して11月20日(金)にオンラインとオフラインの併用形式で開催予定です。みなさまのご参加を心よりお待ちしております。


<参考:「岡山リビングラボ」オープンイノベーションプログラムの過去開催>
第7回 カラオケ・音楽による健康づくり(自治体向けサービス)(2020.10.21開催)


【本件問い合わせ先】
 大学院ヘルスシステム統合科学研究科 特任准教授 志水武史
 TEL:086-251-8612
 Email:shimizu.takeshi◎okayama-u.ac.jp
 ※@を◎に置き換えています。