生存学研究所が東アジアの障害学国際セミナー2020を情報保障付きでオンライン開催

2020.08.17

 立命館大学生存学研究所は、2020年7月18日(土)に障害学国際セミナー2020として、「東アジアにおける新型コロナウイルス感染症と障害者」オンラインセミナーを開催しました。

 
 障害学国際セミナーは、2010年に日韓の障害学の対話の場として開始され、現在は日本、韓国、中国、台湾にて持ち回りで毎年開催される東アジアで唯一の定期的な障害学の交流の場として機能しています。今年は、9月末に京都の朱雀キャンパスで開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響によりオンラインでの開催となりました。

 

 特筆すべきは、この英語で開催されたセミナー(Skype Meet Now)の画面を①動画転送で日本の傍聴者向けにZoomで配信し、②日本語への同時通訳を行い、それをもとに③手話通訳、④日本語字幕を付すことに成功したことです。こうした技術的難度が高い最先端の取り組みを成功させたのは、生存学研究所の橋口昌治専門研究員率いるオンライン事務局による緻密な準備でした。詳細なプログラムや資料(日英バイリンガル)、写真は 会議サイトをご覧ください。また立命館アジア太平洋大学(APU)からも インクルーシブ・リーダーシップセンター(アルカンタラ ライラーニ教授)のご尽力で参加者があったことは学園内での展開として喜ばしいことでした。

 

 新型コロナウイルス感染症は障害者差別主義(ableism)を含め、私たちの社会の既存の格差を拡大しかねない危機ですが、同時にたとえばオンラインでのアクセシビリティの確保など、ダイバーシティとインクルージョンを進めるうえでいずれにしても必要な取り組みを加速する契機ともなりうるし、またそうしなければならないことを明らかにした東アジアの国際セミナーでした。

 

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