グローバルな産学官連携を目指し「GTIコンソーシアムシンポジウム2018」を実施しました
2018.12.23
11月30日芝浦工業大学は豊洲キャンパスにて、「GTIコンソーシアムシンポジウム2018」を開催しました。国際的な産学官連携アライアンスであるGTIコンソーシアムの活動の中で、gPBL(global Project Based Learning)を中心に企業・大学の視点から実施報告がされました。
GTIコンソーシアム代表の芝浦工業大学村上学長より「GTIコンソーシアムには、ダイバーシティを受け入れ、イノベーションはダイバーシティから生まれると価値を見出しているメンバーが集まっている。GTIコンソーシアムは、世界をより良くするための礎となると考えている」と開会の挨拶がありました。また、同井上副学長より、このgPBLの機会を通じて、教員の協同研究の機会につなげて行きたいと今後の展開が述べられました。
GTIコンソーシアムとは
GTIコンソーシアムは2015年12月の発足した、日本と東南アジアを中心としたグローバルな産学官連携を目指すアライアンス。 現在、約10の政府行政機関、30の国内外の大学、160の産業界が加盟している。
グローバルPBL報告
- 1.企業からの視点 株式会社フランジア 「Railsを用いたSNS開発」
株式会社フランジア石田 浩章氏から、社員と芝浦工業大学の学生がチームを組み、SNS開発を行ったプログラムの利点について報告がありました。事前にオンラインビデオ通話やSNSでミーティングを行い、実際に学生がベトナムに渡航し2週間の開発を行う協同作業のプログラムです。株式会社フランジアは、日本IT企業のオフショア開発を行っているため、このPBLでは社員の日本語力や日本人とのコミュニケーションスキルを上げることにメリットがありました。
- 2.芝浦工業大学からの視点 「タイの工場をカイゼン」
芝浦工業大学工学マネジメント専攻加藤准教授からは、タイ現地工場の生産ラインにカイゼン提案することを目的に日本・タイ混合学生チームを作成し、10日間現地で行うプログラムの報告がありました。カイゼンの概念は社会人にもメリットのある学びなので、今後中小企業の短期研修として社会人にも参加してもらえるように展開できるのではないかと今後の可能性も示唆しました。
- 3.福岡工業大学からの視点 「福岡工業大学のgPBL取り組み」
今年度から福岡工業大学オリジナルのgPBLを実施したと、同倪工学部長より報告がありました。事前に芝浦工業大学のgPBLに教員・学生で参加し、実施方法を学んでからプログラムを組んだ。学生自身のアクティブラーニングとして、教員が指導ではなく導くかかわり方をするなど、講義形式にはない運営スキルが必要になるからです。このような学びを用いて、「ITを活用したマッシュルームの栽培」をテーマにバンコクで2週間のgPBLを実施することができた。今後は工学部4学科全てがオリジナルのプログラムを用意すること、gPBLを対象とする単位認定をすることを行っていきたいと抱負をのべました。