特別セミナー「大学の組織戦略とカリキュラムの国際化の課題」開催のお知らせ
2019.06.10
近年、世界大学ランキングに象徴される国際的な競争が進展する中、大学の国際化に向けた戦略的な取り組みがますます重視されています。その一方、教育の成果として、いかに学生を地球市民、グローバル人材として育成することができるかという問題意識も高等教育の中核的な課題です。このためにも、学生の学習成果を分析して、カリキュラムの国際化をより推進していくことが大学の使命となっています。
東洋大学では、スーパーグローバル大学創成支援(SGU)事業の採択を受けたことを契機に、こうした問題意識にそって組織評価に取り組んでまいりました。
SGUの成果と今後の課題を明確にするため、世界大学連盟(IAU)による専門的評価(ISAS)を受審したことも、その一環です。
このたび、ISASの専門家会合を実施したことを契機に、これまでのカリキュラムの国際化に向けた取り組みを総括し、意見交換する場を設けたいと存じます。
Internationalizing the Curriculumなどカリキュラムの国際化に関する研究の第一人者でもあるBetty Leask博士の基調講演を含め、国際的な専門家を交えた国際シンポジウムを開催いたします。
日本の高等教育におけるカリキュラムの国際化にかかわる示唆を得ることができると考えます。是非、ご参集ください。
日時
2019年7月3日(水) 午後2時〜5時40分(受付開始13時30分)
会場
東洋大学白山キャンパス8号館7階125記念ホール
参加定員
100名(申し込み先着順)入場無料
お申し込み
6月27日までに以下のウェブサイトからお申し込みください。
https://forms.gle/zdHf4jwWisZXyEfW8
使用言語
日本語/英語 *日英同時通訳あり
主催
東洋大学国際連携本部
スケジュール
司会:スティーブン・グリーン(東洋大学 国際教育センター副センター長)
14:00 開会のご挨拶 竹村 牧男(東洋大学 学長)
14:10 来賓のご挨拶(文部科学省高等教育局 高等教育企画課 国際企画室)
14:20 趣旨説明 高橋一男(東洋大学 国際教育センター長)
14:30 基調講演「カリキュラムの国際化 -境界を広げ、新たな領域と可能性を探求する- 」
ベティー・リスク(ラトローブ大学、名誉教授)
15:30 質疑応答
15:40 講演「東洋大学におけるカリキュラムの国際化の取り組み」
高橋 豊美(東洋大学 教務担当副学長)
16:00 講演「東洋大学国際学部の取り組み」
荒巻 俊也(東洋大学 国際学部長)
16:20 休憩(10分)
16:30 パネルディスカッション
モデレーター:芦沢 真五(東洋大学 教授)
パネリスト :エバ・エルゴン-ポラック(IAU シニアフェロー、元IAU事務局長)
ジョルジョ・マリノーニ(IAU 高等教育機関・国際化政策・プロジェクトマネージャー)
米澤 彰純(東北大学 教授)
太田 浩(一橋大学 教授)(登壇予定)
17:30 総括および閉会のご挨拶 高橋 一男 (東洋大学 国際教育センター長)
基調講演
ベティー・リスク
ラトローブ大学名誉教授
オーストラリアの大学で国際化において指導的役割を果たし、2013~2017年ラトローブ大学教務副学長および研究副学長を務める。20年以上にわたり高等教育における教授法や国際化について重点的に研究し、多くの著作を発表。2015年刊行の最新作『カリキュラムの国際化』は国際的なトップセラーとなる。
雑誌『国際教育研究』の編集長、ミラノのサクロ・クオーレ・カトリック大学の名誉客員研究員でもある。またオーストラリア国際教育協会のカリキュラム国際化特別グループの創設委員長であり、同協会調査委員会の委員長も務めた。
パネリスト
エバ・エルゴン-ポラック
IAU シニアフェロー、元IAU事務局長
20年以上所属したユニバーシティーズ・カナダ(旧AUCC:カナダ大学連合)では副総長、国際担当などの要職を務める。2002年から2017年までIAU事務局長を務める。IAU事務局長時代は、高等教育政策の幅広い領域にわたる研究および政策開発において、IAUが後に国際的に重要な役割を担うようになる一連の構想に携わる。例を挙げれば、「高等教育の国際化」「高等教育機関の自治と倫理」「持続可能な発展への高等教育の寄与」などである。高等教育に関する論文を多数発表し、現在も精力的に活動している。
ジョルジョ・マリノーニ
IAU高等教育/国際化政策・プロジェクト担当部長
ヨーロッパ内で国際化や高等教育における政策や改革についての専門知識を得たのち、国際的に活動、多国間におけるプロジェクトに携わる。2015年より現職。国際的な高等教育や国際化に関連する政策立案における世界的あるいは地域的なトレンドを独自の視点で分析した『第五回 高等教育の国際化についての世界的調査』を行ったことで知られる。現在、高等教育機関を対象に国際化戦略に関する助言サービスを行う「ISAS2.0」の代表を務める。
米澤 彰純(よねざわ あきよし)
東北大学国際戦略室副室長・教授
総長特別補佐(国際戦略担当)
東京大学大学院教育学研究科博士課程中退、2009年東北大学より博士(教育学)。東京大学助手、経済協力開発機構コンサルタント、広島大学、大学評価・学位授与機構、名古屋大学准教授を経て現職。専門は教育社会学・高等教育。高等教育政策・質保証などのマクロな国際比較を得意とし、現在は、途上国までを含めた大学の国際的な役割について研究している。共編著Researching Higher Education in Asia (Springer, 2018年) により高等教育研究部門の"Best Book Award 2019"を受賞。
太田 浩(おおた ひろし)
一橋大学 全学共通教育センター教授
ニューヨーク州立大学バッファロー校(SUNY-Buffalo)教育学大学院教育政策研究科博士課程比較・国際教育学専攻修了(Ph.D.取得)。東洋大学、SUNY-Buffalo国際教育部、一橋大学商学研究科専任講師、同大学国際戦略本部准教授を経て、2010年より現職。2013年より留学生教育学会副会長。専門は比較・国際教育学。(登壇予定)
モデレーター 芦沢 真五(あしざわ しんご)
東洋大学 国際学部 教授
フルブライト奨学生としてハーバード大学教育大学院に留学。慶應義塾大学SFC、大阪大学、慶應義塾ニューヨーク学院、明治大学国際連携機構などを経て2013年より現職。米国、欧州、日本の高等教育機関の国際化と質保証にかかわる比較研究を展開している。
お問合せ先
東洋大学国際部国際課
TEL:03-3945-8536
E-mail: ml-intl@toyo.jp