東洋大学

第3回東洋大学模擬国連、オンラインで開催

教育

学生活動

2022.04.05

3月19日・20日の2日間にわたり、東洋大学模擬国連が開催されました。学生主体で実施している本会議は、今回で3回目を迎えました。

今年度は、本学が「大学の国際化促進フォーラム」事業として採択された「アジア・太平洋地域におけるオンライン協働教育;UMAPを基盤とするSDGsオンライン協働学習とバーチャル模擬国連」の一環として実施されました。オンラインで開催した本会議には、世界11カ国・15の教育機関から78名の学生が参加し、そのうち53名が委員長・大使として議論を行いました。

本学からは4名が大使、3名が運営ボランティア、19名が聴講者として参加しました。会議は、初日冒頭に行われた開会式での髙橋一男副学長の開会挨拶により幕を開けました。

今回の会議は、「Towards a Future of Sustainable Development Diplomacy(
持続可能な開発のための外交の未来に向けて)」を開催テーマとして、現在の世界情勢やSDGsを意識したトピックについて、世界中からの参加者らが共に話し合いました。

(1)国際原子力機関(International Atomic Energy Agency; IAEA)と(2)国連薬物犯罪事務所(United Nations Office on Drugs and Crime; UNODC)の2つの委員会が設けられ、参加者は各自が希望した委員会で議論を深めました。大使として参加した参加者らは、会議の約1か月前から毎週開催されたワークショップで予備知識を身に着けながら、各自の担当国やテーマについて調査し、政策を立案しました。会議当日には、担当国の政策を軸に自国の国益を考慮しながらも、国際社会全体の問題解決に貢献するべく議論や交渉を行いました。

大会2日目の閉会式では、会議中に特に活躍した大使に対して、各委員会の議長より表彰がありました(下記「受賞者一覧」参照)。参加者は、真剣ながらもアットホームな環境の中で議論を行い、2日間の有意義な国際交流活動を行いました。参加者アンケートでは、8割以上の参加者が「大変満足」「満足」、同じく8割以上が「東洋大学模擬国連への参加を友人や家族に勧めたい」と回答しました。参加者からは「最高の議論ができた!」「世界中の代表者の意見を聞くことができ、議論の内容だけでなく、模擬国連のシステムについても学ぶことができた」「運営がスムーズだった。スタッフに感謝したい」など多くの肯定的な意見が挙がっていました。

東洋大学模擬国連は、本学国際学部の留学生らによって一昨年度立ち上げられ、現在では様々な学部が運営に関わるイベントに成長しており、準備期間も含め、活動は全て英語で行っている国際色豊かな活動です。今回の大会準備には、4名のインターン生が約5か月間にわたり、ウェブサイトの開設や、各種資料の作成、SNS等を通じた広報活動に従事しました。

また、本学の国際学部、社会学部、法学部、国際教育センターの教員もアドバイザーとして大会準備委員として加わり、国際部職員の協力のもと、大会企画、準備、運営に参画しています。本学の模擬国連は、模擬国連初心者が7割を占め、また活動理念に「様々な異文化背景を持つ学生同士を結びつける機会」としていることから、会議前に各種ワークショップを複数回実施し、専門家からの講義や会議の流れについての知識を身に着けることができる機会を設けています。さらに、本活動は、学内のグローバル人材育成プログラムである「東洋大学グローバルリーダープログラム」とも連動しており、本学からの参加者には、TGポイントが付与されます。

今後は、会議当日までに、英語での文章の書き方やディベート方法に関する研修についてもこれまで以上に充実させる予定にしており、初めて参加する方にやさしい会議を目指しています。


開催概要:

日時: 2022年3月19日(土)~3月20日(日)
場所: オンライン(zoomを使用。ただし、運営スタッフは、東洋大学白山キャンパスにて活動)

プログラム:

3月19日(土) 12:30~18:15

12:30~13:00 参加者受付
13:00~13:30 開会式・会議に関する各種説明
13:30~13:45 休憩
13 : 45~15 : 45 模擬国連会議セッション1前半
15 : 45~16 : 00 休憩
16 : 00~18 : 00 模擬国連会議セッション1後半
18 : 00~18 : 15 全体会合


3
月20日(日)10:00~20:00

10 : 00~10 : 30 学生参加者受付
10 : 30~12 : 30 模擬国連会議セッション2前半
12 : 30~14 : 00 休憩
14 : 00~16 : 00 模擬国連会議セッション2後半
16 : 00~16 : 30 休憩
16 : 30~18 : 00 模擬国連会議セッション3
18 : 00~18 : 30 休憩
18 : 30~19 : 30 模擬国連会議セッション3後半
19 : 30~20 : 00 表彰式閉会式

全体テーマ:

Towards a Future of Sustainable Development Diplomacy

(持続可能な開発のための外交の未来に向けて)


委員会ごとのテーマ:

(IAEA)Dealing with the Fukushima waste water issue
(福島の廃水問題への対応について考える)
(UNODC)
The role of media against corruption(腐敗に対するメディアの役割)

参加者の所属機関:

<大学(14大学)>東洋大学、中央大学(日本)、ボローニャ大学(イタリア)、スブラス・マレット大学(インドネシア)、セントラルクイーンズランド大学(オーストラリア)、山東大学、輔仁大学、東軟信息学院(中国)、デ・ラサール大学、ファーザー・サターニーノ・ウリオス大学(フィリピン)、メトロポリア応用科学大学(フィンランド)、リール大学(フランス)、ブルネイ・ダルサラーム大学(ブルネイ)

<高校(1校)>クリスチャン高校・1プナブール(SMAK 1 Penabur)(インドネシア)

受賞者一覧:

Best Delegate Award(最優秀大使賞):2名

Aisyah S. Syamsul (IAEA)

Charan Megalen Semeron (UNODC)


Outstanding Delegate Award
(優秀大使賞):2名

Julean A. Palpallatoc (IAEA)

Krisalin Amanda Fidelya Marpaung(UNODC)


Honorable Mention Award
(特別賞):3名

Alejandro Gabriel Espino (IAEA)

Chen Jing (UNODC)

Yedda Marie R. Bueno (UNODC)


Verbal Commendation Award
(奨励賞):4名

Izak Gabrielle C. Tiong (IAEA)

Matthew N. Ramirez (IAEA)

Laurice Angel V. Eleda (UNODC)

Xybastian Mathew L. Trinidad (UNODC)


Best Position Paper Award
(最優秀ポジションペーパー賞):2名

Arrabela R. Lumanglas (IAEA)

Isabella Ragazzini (UNODC)

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