筑波大学

Tsukuba Global Science Week (TGSW) 2017を開催

2017.09.27

9月25日から27日の3日間,つくば国際会議場において,Tsukuba Global Science Week2017 (TGSW2017)を開催しました。8回目となる今回は,世界48か国,158機関から320名近い発表者と,実数で1,800名を超す来場者を迎え,海外の協定校やつくば研究学園都市に所在する研究機関との共同主催を含む47のセッションが行われました。

 

TGSW2017は,"Science for Social Innovations"をメインテーマに掲げ,昨年度に続き,ふたたび科学によるイノベーションの創出を主題的に取り上げました。シンポジウム全体を通して,人文・社会科学を含む広義のサイエンスが,イノベーションの本来の意味である社会変革にいかに貢献しうるかについて改めて問い直し,地球規模課題へのイノベイティブ,持続可能,かつ公平な解決に向けてサイエンスが果たす役割,サイエンスと社会の新たな関係性,サイエンスの潜在能力等についてさまざまな立場から議論されました。

 

TGSW2017総会における基調講演者には,社会イノベーションの世界的権威であるクリストフ・カレッカ博士(ドルトムント工科大学 社会研究センター 理事・上級研究員)をお招きし,年々複雑化する世界規模課題の解決にとっての「社会イノベーション」の重要性についてお話しいただきました。

 

TSGW2017では,本学台湾オフィスを中心に企画された「グローバル化社会の先に」,つくば機能植物イノベーション研究センター主催による「T-PIRCシンポジウム:植物回復力とイノベーションのための先端大学フォーラム」を始め,50近い研究セッションが開催されました。その中には,2019年に開催予定の「筑波会議」を見据え,同会議で取り上げられる予定の議題を重点的に扱った3セッションがありました。なかでも「第4次産業革命は人間と社会にどのようなインパクトを与えるか」は,デヴィット・グライカー氏をモデレーターに迎え,世界経済フォーラムとの共催で行われたものです。


また,市民を対象としたイベントとして「ブラジルウィーク」およびデュッセルドルフ大学合唱団(UNICHOR)による音楽コンサートをBiViつくば,つくばカピオ等で併催しました。いずれも多くの方にご参加いただき盛会のうちに幕を閉じました。

 

TGSW2018は,2018年9月20日~22日の3日間,「Driving Sustainable Development」をメインテーマにつくば国際会議場で開催予定です。

 

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