東京大学

第1回東京大学グローバル・アドバイザリーボード・ミーティングの開催

2017.12.06

平成29年11月27日(月)、28日(火)の2日間にわたり、第1回東京大学グローバル・アドバイザリーボード・ミーティングを東京大学駒場IIキャンパス生産技術研究所にて開催しました。

今回の会議には、23名のボードメンバー(※下記に掲載)を世界中より迎え、五神真総長および役員らが出席し、意見交換が行われました。

初日の冒頭、羽田正理事・副学長(国際担当)による歓迎の挨拶と、東京大学グローバル・アドバイザリーボード発足にあたって主旨を説明しました。続いて駒場IIキャンパスを構成する生産技術研究所および先端科学技術研究センターについて、それぞれ藤井輝夫所長、神崎亮平所長が紹介し、昨年度開催したプレジデンツ・カウンシルでのメンバーからの意見に対し本学がどのような取り組みを行っているかについて、佐藤仁総長特任補佐よりメンバーに報告しました。
その後、"Toward UTokyo 3.0: The University of Tokyo in the Next 70 years"と題して総長よりスピーチが行われ、それを受けてこれからの東京大学の在り方について活発な討議が行われました。

その日の夕刻には、ボードメンバーであるハッサン・ジャミール氏の私邸において歓迎レセプションが行われ、ボードメンバーを歓迎するとともに本学教職員を交えて和やかに懇談する場が持たれました。

2日目は朝9時に集合し、藤井輝夫生産技術研究所長より国際共同研究LIMMSの紹介を行った後、生産技術研究所内デザインラボと先端科学技術研究センター内バリアフリー研究室を訪問しました。その後学生によるポスターセッションも行われ、東京大学の研究と教育の現状をメンバーに視察していただきました。また、相原博昭大学執行役・副学長が、2017年7月に設置した未来社会協創推進本部とその役割を紹介し、本学の現状を確認いただいた上で、メンバーと本学役員等が5つのグループに分かれ、インクルーシブな社会を見据えた国際化、財源の多様化を通じた経営基盤の強化、若手研究者の処遇と研究時間劣化の改善等について議論を深めました。最後に、メンバーのみのセッションで1日目、2日目の議論を統括し、本学への提言をまとめていただきました。

産業界、学術界、政官界のリーダーとして卓越した資質を持ち、世界的にも顕著な実績と豊かな経験を持つボードメンバーから大学運営に資する貴重な意見をいただく機会となりました。


※出席ボードメンバー ==============================================
Dr. Marta Szigeti Bonifert(Hungarian Business Leaders Forum 理事)
Prof. Christina Cameron(モントリオール大学 Canada Research Chair on Built Heritage 教授)
Dr. Un-Chan Chung(Korea Institute for Shared Growth 代表)
Dr. Bertrand Collomb(ラファージュ 名誉会長)
Mr. Luciano Coutinho(カンピーナス大学正教授)
Mr. Bill Emmott(著述家/コンサルタント)
古井 貞熙(豊田工業大学シカゴ校 学長)
Prof. Frederick G. Hilmer(ニューサウスウェールズ大学 名誉学長)
Mr. Hassan Jameel(アブドゥルラティフジャミール社 副会長)
小宮山 宏氏(三菱総合研究所 理事長)
黒川 清氏 (政策研究大学院大学 名誉教授)
Prof. Joybrato Mukherjee(ギーセン大学 学長・教授/ドイツ学術交流会(DAAD) 副会長)
Mr. N.R. Narayana Murthy(インフォシス 創始者)
Mr. Stefan Noreen(スウェーデン外務省 相談役)
Mr. Pär Nuder (アルブライト・ストーンブリッジ・グループ 上席顧問)
Dr. Carmencita D. Padilla(フィリピン大学マニラ校 校長)
Dr. Kari Olavi Raivio (ヘルシンキ大学 名誉学長)
Prof. John Mark Ramseyer(ハーバード・ロー・スクール 教授)
Mr. Andreas Schleicher(OECD教育スキル局 局長)
許 智宏氏(北京大学BOYA寄附講座 特任教授)
横山 禎徳氏(社会システムズ・アーキテクト)
Mr. Peter Suk-Mynn Yoon(SBS Media Group/Taeyoung Group 副会長)
吉野 洋太郎氏 (ハーバード大学ビジネスクール 名誉教授)
=========================================================

 

1日目:全体会議の様子

 

2日目:グループディスカッションの様子

 

五神総長によるボードメンバーへのプレゼンテーション